SARK-110 アンテナアナライザの設定

SARK-110 アンテナアナライザを普段使いしやすくすように設定してみました。SARK-110.jpg

1.OSLキャリブレーション
SARK-110は、0.1MHzから230MHzの周波数範囲で使用可能です。何も考えずにこの範囲でキャリブレーションを行うと、キャリブレーションポイント数が400であるので、1ポイント当たりの周波数間隔は、おおよそ 230MHz÷400=0.575MHz=575kHzになります。これではキャリブレーションポイントがアマチュアバンドの中に一つも入らないことがあることが分かります。これが測定にどれだけの影響があるかは不明ですが、高分解能測定に不都合であろうことは、想像できます。SARK-110では、キャリブレーションデータを8個のプロファイルとして保存でき、容易に再呼び出しができます。そこで次のような周波数範囲でキャリブレーションを行いプロファイルを保存しました。各アマチュアバンド内を測定するとき、おおよそ20~25kHz間隔でキャリブレーションポイントになるようにしました
Profile
Name
START
(MHz)
STOP
(MHz)
Freq/Point
(kHz)
備考
P0 Full band0.1230575 SARK-110 の全周波数
P1 HF13585 HF帯の全周波数
P2 50MHz485620 50MHz帯 の全周波数
P3 144MHz14314710 144MHz帯 の全周波数
P4 HF xMHz11022.5 MHz台のHF帯
P5 HF 1xMHz102025 10MHz台のHF帯
P6 HF 2xMHz203025 20MHz台のHF帯
P7 予備

キャリブレーションの方法は、User's ManualのAppendix D に記載されています。
各プロファイルを呼び出すには、《SETUP》《Calibration》《OSL Profile》で必要なプロファイルを呼び出します。アクティブなプロフアイル名はLCD最上段のステータス行に表示されれます。Nameが表示されると分かりやすいのですが、表示文字数制限から省略されたプロファイル名での表示です。"Profile 0"なら”P0”、"Profile 1"なら”P1”と表示されます。
また、各プロファイルは、"Profile 0"が"oslcalib.dat"として,"Profile 1"が"oslprof1.dat"、"Profile 2"が"oslprof2.dat"・・・・・として内部ストレージに保存されるので、バックアップしておけばよいでしょう。

2.Presetの設定
内部ストレージ内の”presets.txt”をテキストエディタで直接編集できます。日本のアマチュアバンドに合わせて編集すればいいでしょう。方法は、User's ManualのAppendix G に記載されています。

3.BandPlanの設定
《SETUP》《Band Plan》で、非表示,Region1,Region2,Region3から選択します。日本はRegion3に属していますので、Region3を選択しました。Band Planを選択すると、アマチュアバンドの周波数範囲が、灰色で表示されます。
ただし、Region3のバンドプラント日本国内のバンドプランとは必ずしも一致しません。日本国内のバンドプランに修正したいと思い設定ファイルを探しましたが、設定ファイルも見つけることができませんでした。

4.垂直軸の設定
《SETUP》《Scale》で垂直軸の大きさを選択します。Normal,High,Low,Autoから選択します。VSWRに注目すると、NormalでVSWR=25、HighでVSWR=100まで測定できますが、普通そこまでは必要としないでしょう。LowにするとVSWR=10になりますがまだ大きいと思います。また、VSWRの目盛はログ表示に設定されています。Lowの時のVSWRを5に、目盛をリニアに設定しました。
垂直軸の設定ファイルは、初期の状態では内部ストレージに作られていません。最初から自分で作成する必要があります。Normalの設定ファイルは”scal_def.txt”、Highの設定ファイルは”scal_high.txt”、Lowの設定ファイルは”scal_low.txt”で新規作成します。垂直軸の設定の方法は、User's ManualのAppendix H に記載されています。とりあえず Appendix H の初期設定の値でファイルを作成し、必要な項目のみ値を修正しました。私は、”scal_low.txt”のVSWRを10から5に、目盛をログからリニアに変更しました。都合に良いことに、VSWR=5にすると、表示されれるグラフの目盛線間隔がVSWRの1に相当し、値を読みやすくなりました。

5.カスタムケーブルの設定
SARK-110は、同軸ケーブルの長さ測定、同軸ケーブルの長さの加減算機能やTDR機能を有しています。これらの機能を利用するためには、使用する同軸ケーブルの特性を設定する必要があります。初期の設定として多くの種類の同軸ケーブルの特性が設定されていますが、国内で利用されている同軸ケーブルは登録されていません。User's ManualのAppendix I を参照してください。内臓ストレージに"custcab.txt"を作成し、テキストエディタで修正をします。追加できる同軸ケーブルの特性は3つまでです。とりあえず、次のように設定してみました。
xD-2V, 50, 0.67, 0, 0, 0
xD-FB, 50, 0.80, 0, 0, 0
xD-SFA, 50, 0.88, 0, 0, 0

6.LCDの背景色の変更
背景色が黒の時、緑や青のグラフ線、オレンジ色の文字色などが読みにくいので、《SETUP》《Color Theme》で背景色を変更しました。BlackとWhiteから選択できますのでWhiteを選択しました。

日常でSARK-110 を使用するには、これらの設定でよいかと思います。
参考になれば幸いです。

PC用アプリケーション SARK-110 Remoteを利用すると、設定画面などのLCD表示をキャプチャーできると思ったができなかった。例えば、《FILE》《Load Bitmap File》を実行すると、”Not files found”になってしまう。キャプチャー画面を掲載し、分かりやすくと思ったが残念ですがあきらめました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント