2019-11末 受け取ったQSLカードに思うこと

20日ほど前から無線機・測定器・技術雑誌・技術書のない環境に閉じ込められています。あと10日程は、このような状況の中にいることとなりそうです。かろうじて最新のログを入れたノートPCだけは持ってこれました。

11月末となり、娘がJARLから届いたQSLカードのパックを持ってきました。いつもなら、データをざっと見てPCへ登録してしまうのですが、今回は時間に余裕がありましたので可能な限り時間をかけじっくりとチェックしながらPCへの登録を行いました。

今回届いたQSLカードは約330枚です。海外からの分もありますが、ほとんどは国内からの分です。その中でQSLカードの記入について、特に気が付いた点について述べたいと思います。

1.QSO日付の記入について
数字のみでQSOの年月日を記入している場合はほぼ問題がないが、英語表示で年月日を記入する場合の、その省略形の記入方法が知られていないようです。
皆さんはJanuary(1月)、February(2月)、March(3月)、・・・、December(12月)等をアルファベット3文字に省略することが可能であることを存じだと思います。
Jan.(1月)、Feb.(2月)、Mar.(3月)、・・・、Dec.(12月)ですね。月のアルファベットの先頭から3文字に「.」(ドット)を付加します。「.」が重要です。英語の辞書を引いてみてください。Jan.はあっても、Janはないと思います。「.」が各月の後半アルファベットを省略していることを示します。ただし。May(5月)だけは、もともと3文字ですのでMayのみで「.」を付加しません。中学生の英語レベルです。
受け取ったQSLカードに、この「.」無しが非常に多いのが目立ちます。大凡135枚のQSLカードがそうでした。もちろん英語を不得意とする人もいることでしょうがあまりにも多すぎます。比率で言えば135/330≒40%です。
ただし、これは完全に個々人の知識不足とばかりもいえません。国内で圧倒的にシェアを占めるログアプリTurbo HAMLOGでは、QSO年月日の月印刷の「!DJ 月(Jan~Dec)」を使用すると「.」なしの3文字で印刷されます。これは、5月を除いて「.」を付加して印刷できるように自分で印刷定義分を修正すればいいのですが面倒ですね。おおもとのTurbo HAMLOGを修正してもらうのがベストのようです。Turbo HAMLOGでは西暦年を2桁に省略するとき(!Dy 2桁の年)は、2桁年の前に’(アポストロフィ)を付加する処理を、添付されている定義ファイルをみる限り!Dyと別行の#Print分で処理しているようです。これも1つの#Print分で印刷できるようになっていればスッキリしますね。
JE3HHT 森氏のQSLカード印刷アプリ MMQSLでは、月の省略は「.」つきで印刷されます。
「Mr」のみでは「Mister」ミスターと読めません。「Mr.」と書いて初めて「Mister」ミスターと読めます。同じことです。「Jan」のみでは、1月と読めません。1月は、「Jan.」です。

*1) 12月1日にHAMLOG活用相談室で改善の提案を行いましたが、Turobo HAMLOGの制作者であるJG1MOU 浜田氏に断られてしまいました。理由は、そちらを参照してください。
http://www.hamlog.com/hamlogbbs/forum/wforum.cgi?no=19434&mode=allread


断りの理由として、ANSI(米国国家規格協会)規格のC/C++の例を挙げています。それはプログラム言語の仕様であり、日常利用する年月日表記に適応することには無理があると思います。
また、目の前のカレンダの例も挙げてられますが、それはカレンダの制作会社が間違えただけでしょう。

7月が正しく「Jul.」になっています。(dBがDbになっていることが残念です)QSL Jul OK.jpg
4月が「.」なし。正しくは「Apr.」。QSL Month Apr.jpg

2.JT65,FT8の時のシグナルレポートについて
今回受け取ったQSLカードの内約2/3が、JT65,FT8等のデジタルデータモードでQSOした時のQSLカードでした。これらのデジタルデータモードでのシグナルレポートは、信号対雑音比 (S/N比、SN、SNR、S/N)で表し、その単位がdB(デシベル)であることが知られていると思っています。
ところが、実際のQSLカードを見る限りでは正しくシグナルレポートを記入されてきたQSLカードは、ほんのわずかの枚数でしかありませんでした。
多くのQSLカードは、「RST(あるいはRS) -15(-15は例え)」 で記入されています。RSTは、了解度/信号強度/音調を表す表示で、SNの代わりにはなりません。約70%のQSLカードがこの記入方法でした。
一部の方は、dBで記入していますが、項目名がRSTのままだったり、Sig、Reportなどと記入し、-15dbと記入してきました。値がSNであることを明示しないまま記入をされてました。デジタルデータモードでのシグナルレポートは確かにdBで評価しますが、dBで表す値はSNだけでありません。また、単位なしでSN -15の記入もありました。
正しく「SN -15dB」と記入されたQSLカードの枚数はわずか6枚しかありません。どうして正しい記入をしないのか私には理解できません。
これも、印刷定義ファイルを少し修正すれば簡単に直すことができるはずです。モードを判断し、JT65,FT8などのときは項目名を「SN(dB)」に、その他の時には「RST」(SSB、FMの時は「RS」にしたほうがよい)にすればよいだけです。それほど難しいことでないはずです。

*2) 12月1日にHAMLOG活用相談室で改善の提案を行いました。
http://www.hamlog.com/hamlogbbs/forum/wforum.cgi?no=19436&mode=allread


レポートをSN(dB)で表示QSL UrSigs dB.jpg
レポートがRSTのままdBで表示QSL RST -08.jpg
レポートがRSTのままdBで表示(残念なことにTimeをJSTで、RSTをdBで、BandをMHzでとしか読めない。dbも正確にはdBである)QSL RST dB.jpg

一部には「そのような些末なことを問題にするな」,「推測できればいいのだろう」等という方がいるかと思います。しかし、QSLカードは、フォーマルな文書です。フォーマルな文書には、フォーマルな文書の書き方があります。また、アマチュア無線は、科学する趣味です。やはり科学には、科学の文書の書き方があります。月の省略形の書き方は文化の問題でもあります。誤った書き方をして、自分のレベルを落とす必要はありません。他人の考えをそのまま受け入れず、自ら考え正しい記入方法を行う必要があります。

QSLカードを記入する際は、正しい書き方を行うよう努めていただければと思います。

補記)
具体的な例図を載せればより分かりやすいと思いますが、現環境にスキャナがありません。自宅戻った後に具体例を掲載します。
2019-12-27 具体例を掲載しました。一部文章も修正しています。

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この記事へのコメント

えんどう
2020年03月22日 13:12
最近4アマとって開局しました。まだ電波は出していません。
ログ、QSLカードの書き方を調べていてたどり着きました。
何点か教えてください。

1、時刻(時間)は通信の開始時刻ですか、終了時刻ですか。
2、前項の答えが開始(または終了)の場合、その契機はいつでしょうか。
 CQを出した瞬間
 CQに応答があった瞬間
 CQに応答した瞬間
 CQの応答が拾われた瞬間
 (終了の場合も具体的な契機はなんでしょうか)
3、D-STARによる通信はどう書くのでしょうか。
 RSは交信局と?レピーター?
 使用したレピーターの記載は?
4、Wiresを利用した際の書き方は?
5、アナログレピーターを利用した際の書き方は?
6、APRSの通信での書き方は?
 そもそもQSLカードを交換する?
JA7FKF
2020年03月23日 09:35
コメントありがとうございます。分かる範囲でお答えしたいと思います。

>1、時刻(時間)は通信の開始時刻ですか、終了時刻ですか。
ログについて言うなら、えんどうさんが記録として”何を残したいか”に尽きると思います。通常なら開始時間は残しておきたいですね。人によっては終了時間も残しているかたもいます。私は10分以上のQSOの場合は、終了時間も残しています。
QSLカードでは、通常開始時間を記入する場合が多いと思います。開始~終了時間の両方を記入する方もわずかですがおります。えんどうさんの考え方です。
>2、前項の答えが開始(または終了)の場合、その契機はいつでしょうか。
> CQを出した瞬間
> CQに応答があった瞬間
> CQに応答した瞬間
> CQの応答が拾われた瞬間
> (終了の場合も具体的な契機はなんでしょうか)
普通に考えれば、QSOの開始時間でしょう。QSOですので相手と通じた時間?と考えればいいのではないでしょうか?あまり厳密に考えることはないでしょう。少々の時間のずれは当然あります。
>3、D-STARによる通信はどう書くのでしょうか。
> RSは交信局と?レピーター?
> 使用したレピーターの記載は?
>4、Wiresを利用した際の書き方は?
>5、アナログレピーターを利用した際の書き方は?
>6、APRSの通信での書き方は?
3~6は、利用したことがありませんので分かりませんと答えるしかないです。ぜひ、調べて教えてください。
> そもそもQSLカードを交換する?
QSLカードを交換するかどうかは、自分の判断だと思います。レピータだから絶対交換してはいけないなどということはないはずです。

>
えんどう
2020年04月04日 18:58
ご回答ありがとうございます。
D-STAR/Wires-Xは私も調べてみたところ、明確なスタンダードはなさそうですが、以下のような感じでした。

RST:通常の交信と同様にRSで表現するか、了解度をメリット(M)表記
Mode:DV、Wires-Xの場合はC4FMとも
備考:使用したレピータ(自分→相手)を記載、Wires-Xの場合は利用したRoomも

アナログレピータは、D-STARとほぼ同じでModeがFMとか。ARPSは分かりませんでした。

 余談ですが、日付の月表記をMayのように数字で書かないのは米国に多いです。アマチュア無線の世界では3文字省略形が主流かもなのですが、米国で一般的なのは以下の表記かなと思います。

Jan.
Feb.
Mar.
Apr.
May
June
July
Aug.
Sept.
Oct.
Nov.
Dec.

5-7月はもともと短いので省略しないです。9月がなぜSept.なのか不明ですが、おそらくはNov.やDec.と省略した箇所を合わせてるのかと想像しています。
公式文書では省略しないことも多いですが、ビジネス文書ではMonthと表記してある欄に記述の際はJanとピリオドなしで記載することも多いです。文法的には間違いですが、Month欄にJanとあればJanuaryと間違いなく理解されるので許容されていたりします。

アマチュア無線の文書、ビジネスの文書、それぞれ適した表記を心がけたいですね。